要点
「Sunoのタグ」は、ひとまとめにされがちな3つの別物です。構成タグ([Verse]、[Chorus]、[Bridge]、[Instrumental]、[Outro])は歌詞欄にそれぞれ1行で置き、時間の流れに沿ってアレンジを形づくります。書いたとおりに確実に効くのはこのタグだけです。声とスタイルの描写(female vocal、breathy、synthwave、100 BPM)はスタイル欄に、角括弧なしのカンマ区切りの言葉として書きます。除外指定はSuno AI Musicではネガティブタグ欄(SunoのアプリではExclude Styles)に書き、スタイルのプロンプトに「no drums」と書いてはいけません。タグは短くし、それぞれが担当するパートの上に独立した行で置き、[Chorus]の下には毎回同じ歌詞を繰り返しましょう。
このガイドの内容
タグの3つの種類
混乱の出発点は言葉そのものです。「Sunoタグ100選」のような記事は、角括弧のセクション記号とジャンル名や形容詞を、まるで同じように働くかのように混ぜて並べています。実際は違います。
| 種類 | 見た目 | 置く場所 | 変えるもの |
|---|---|---|---|
| 構成タグ | [Chorus] | 歌詞欄、独立した行 | いつ何が起きるか:パート、エネルギーの曲線、インストの間 |
| 声の描写 | female vocal, breathy | スタイル欄 | 誰がどう歌うか |
| スタイルの描写 | synthwave, melancholic, 100 BPM | スタイル欄 | レコードがどう聞こえるか |
角括弧を使うのは1つ目だけです。歌詞欄に[synthwave]と書くと、たいていその単語が歌われます。スタイル欄に[Chorus]と書いても、何も起きません。
作成ページでは、この区別がそのまま画面になっています。カスタムモードにはスタイル欄と歌詞欄があり、このガイドの残りもその区別に沿って進みます。
構成タグ
名前に値するのはこれです。それぞれを、担当する行のすぐ上に、ほかに何も書かない独立した行として置きます。
| タグ | モデルの扱い | メモ |
|---|---|---|
[Intro] | 最初の歌の行の前の短い導入(インストか語り) | 空にすればインストだけのイントロ |
[Verse] | 低めのエネルギー、語るような歌、新しいメロディ | 複数あるなら番号を振る([Verse 2]) |
[Pre-Chorus] | サビに向けて緊張を高める短い盛り上げ | 2行で足りることが多い |
[Chorus] | フック。厚いアレンジ、高いエネルギー、2回目以降は繰り返し | サビの歌詞は毎回同じにする |
[Bridge] | 対比のパート。たいてい最後のサビの前に1回 | ここで韻の響きか視点を変える |
[Instrumental] | 歌のない区間。ソロ、ブレイクダウン、息継ぎ | [Chorus]に次ぐ強いタグ。あとで延長するときの最もきれいな切れ目にもなる |
[Break] | [Instrumental]より短い間。ドラムだけのことが多い | 控えめに使う |
[Outro] | ぷつりと止めずに曲を収める | 最後の1行を入れるか、空にしてフェードに |
[End] | はっきり終わらせるよう求める | モデルが続けたがるときに役立つ |
モデルのバージョンを問わず通用するルールが4つあります。
- 短いほうが強い。
[Chorus]は[Big emotional chorus with harmonies]より効きます。1〜3語で。 - タグはその下に効く。 タグより上の行は前のパートに属します。
- 繰り返しは自分で書く。 モデルはサビが繰り返されるとは思っていません。
[Chorus]のたびに行を貼り直しましょう。 - タグは命令ではなく強いヒント。 たいてい守られますが、無視されたら、短くする、その行に単独で置く、下の歌詞がそのパートらしく読めるか確かめる、の順に見直しましょう。
すべてタグ付けした歌詞の例
これを生成ページのカスタムモードの歌詞欄に貼り、スタイルをsynthwave, melancholic, late-night drive, analog synths, gated reverb drums, 100 BPM, female vocal, breathyにして実行してください。それから1つだけ変えてみましょう。
[Intro]
[Verse]
街灯がハミングする 名前のない色
窓ごとに違う さよならのかたち
ラジオはまた 知らない誰かの声
出口を数える 信じる理由を数えるように
[Pre-Chorus]
ハンドルを少しだけ ゆるく握って
[Chorus]
走ろう 街が僕の名前を忘れるまで
走ろう ネオンが雨に変わるまで
この道が 家まで連れてかなくていい
ただ 昨日の僕じゃなくなるくらい遠くへ
[Verse 2]
ダッシュボードで冷めていくコーヒー
後ろの席の君の上着に まだ残る天気
どの標識でも 引き返せたのに
いつも「いつか」を 「もう二度と」より選んでる
[Pre-Chorus]
ハンドルを少しだけ ゆるく握って
[Chorus]
走ろう 街が僕の名前を忘れるまで
走ろう ネオンが雨に変わるまで
この道が 家まで連れてかなくていい
ただ 昨日の僕じゃなくなるくらい遠くへ
[Bridge]
帰る場所って うまく旅立つことかもしれない
[Instrumental]
[Chorus]
走ろう 街が僕の名前を忘れるまで
走ろう ネオンが雨に変わるまで
この道が 家まで連れてかなくていい
ただ 昨日の僕じゃなくなるくらい遠くへ
[Outro]
ただ 遠くへ

注目点は次のとおりです。サビは毎回まったく同じ。プレコーラスは1行にして盛り上げに徹する。ブリッジで韻の響きと視点を変える。[Instrumental]は単独で置いて、最後のサビへの助走にする。アウトロはフックの最後の言葉を拾い、フェードではなく計画された終わりにする。
言葉を生成させたいなら、AI作詞ツールが1クレジットでこれらのタグがすでに配置された歌詞を返し、そのままカスタムモードに渡してくれます。
ボーカルタグ
声の描写はスタイル欄に書く普通の言葉です。歌い手と歌い方を表し、聴き手が最初に聞き分けるのが声なので、多くの人が思うより重みがあります。
誰が: female vocal、male vocal、male baritone、female alto、duet、choir、child-like vocal、gang vocals。
どう: breathy、whispered、belted、raspy、smooth、nasal、soulful、spoken word、autotune melody、harmonies on chorus。
ルールです。
- 「誰が」を1つ、「どう」を1〜2つ。
female vocal, breathy, close-micは方向性ですが、female vocal, breathy, powerful, whispered, beltedは賭けです。 - 声域をジャンルに合わせる。 メタルのプロンプトに
whispered、子守唄にscreamedでは、どちらも声とアレンジのけんかになります。 - ボーカルの性別は後押しであって、スイッチではない。 カスタムモードの設定は確率を上げ、残りはスタイル欄の言葉が担います。両方を合わせて使いましょう。
- インストはどの声のタグにも勝つ。 インストゥルメンタルのスイッチは、歌詞も声の言葉も完全に無視します。
スタイルタグ
スタイルの描写は4要素の公式(ジャンル、雰囲気、楽器編成、声)に、必要ならテンポと時代を加えたもので、大事なものを先頭にカンマで区切ります。30の例を交えた詳しい説明はSunoプロンプトのガイドにあり、ここでは自分で組み立てるための語彙を枠ごとに並べます。用語は、モデルが最も確実に読める英語のままにしています。
ジャンルとサブジャンル: synthwave、bedroom pop、boom bap、deep house、bluegrass、city pop、neo soul、pop punk、afrobeats、neoclassical。
雰囲気: melancholic、euphoric、tense、tender、defiant、hazy、late-night、sunny、cinematic、intimate。
楽器編成とサウンド: analog synths、gated reverb drums、fingerpicked nylon guitar、Rhodes、808 bass、brushed snare、wall of distortion、tape hiss、vinyl crackle、string quartet、Hammond organ、horn stabs。
テンポと時代: 80 BPM、124 BPM、late 80s、early 2000s、slow、double-time。
モデルの選択はタグではありませんが、タグの読まれ方を変えます。どのモデルも構成タグを守り、新しいPROモデル(有料プランのv6ファミリー、v5.5、v5)は声の描写により忠実に従う傾向があります。無料アカウントはv4.5で生成し、ここの例もそのモデルで試しています。
入れてはいけない唯一の言葉はアーティスト名です。描写として当てにならず、商用ライセンスを複雑にしうる唯一のものです。代わりに音を描写しましょう。80s power ballad, gated drums, big harmoniesのほうが名前より多くを伝え、誰のものでもありません。
除外指定はタグではない
スタイル欄の「no drums」は、禁止としてと同じくらいの頻度で、ドラムへの言及として読まれます。除外指定に専用の欄があるのはまさにそのためです。
Suno AI Musicでは、カスタムモードのネガティブタグです。ほしくない名詞や形容詞をカンマ区切りで書きます。ページの例文ヘヴィメタル、速いドラムが正しい形です。Suno本家のアプリでは、同じ設定がAdvanced OptionsのExclude Stylesにあります。あるジャンルがいつも嫌な質感を引き込んでくるときに使いましょう。ポップのサビに毎回入るゴスペルの聖歌隊、ヒップホップのビートに毎回入るトラップのハイハット、呼んでもいないのに現れるサックスなどです。
リストは短く保ちましょう。6つも除外しても精度は上がらず、そのジャンルそのものを避けるようになります。
効かないタグ
文字数の節約になります。
- 歌詞の中の角括弧の制作メモ:
(guitar solo here)、[make this louder]。歌われるか無視されます。ソロには[Instrumental]を、音量はスタイル欄を使いましょう。 - 長い説明のタグ:
[emotional bridge with strings entering softly]。[Bridge]に縮め、strings enter on bridgeをスタイル欄に書きます。 - スタイル欄のタグ:そこでの
[Chorus]はただのノイズです。 - 矛盾する描写の積み重ね:
calm, aggressive、acoustic, heavy 808s。モデルは平均をとります。 - ブランド名やプラグイン名:モデルが知っているのは音であって、製品ではありません。
- アーティスト名:上で述べたとおり、当てにならず、ライセンス上のリスクです。
よくある質問
タグで構成は保証されますか?
されません。モデルがたいてい従う強いヒントで、特に[Chorus]と[Instrumental]は確実です。飛ばされたら、短くし、独立した行に置き、下の歌詞がそのパートらしく読めるようにしましょう。
[Verse 1]と[Verse]、どちらで書くべきですか?
どちらでも効きます。複数あるなら、読み返しやすいよう番号を振りましょう。モデルはどちらもAメロとして扱います。
ボーカルタグはどこに書きますか?
スタイル欄に、female vocal, breathyのような普通の言葉で書きます。角括弧も、歌詞欄も使いません。
インストだけのパートを作るには?
間を入れたい位置に[Instrumental]を独立した行で置き、その下に歌詞を書かないでください。曲全体をインストにするなら、代わりにインストゥルメンタルのスイッチを入れます。
これらのタグはSuno本家のアプリでも使えますか?
使えます。構成タグの働きは同じです。知っておくべき対応は1つだけで、こちらのネガティブタグ欄は、SunoのAdvanced OptionsにあるExclude Stylesにあたります。
サビがAメロのように聞こえるのはなぜですか?
ほとんどの場合、サビの歌詞が繰り返されていないか、[Chorus]タグがない、あるいは歌詞と同じ行に書かれているからです。[Chorus]のたびに、サビをまるごと貼り直しましょう。
まとめ
構成には角括弧、音には言葉、ほしくないものには専用の欄。タグは1〜2語にし、担当するものの上に独立した行で置き、サビは自分で繰り返す。上の歌詞をカスタムモードに貼って実行し、タグを1つずつ変えてみてください。それぞれのタグが何を動かすかは、そうやって身につきます。
